空色の忘れ物
風を背に歩き出す
淡く光射す風景の中に
いつしか降り止んだ雨が残した
空色の忘れ物
駆け足で跳び越え
雨上がりに見上げた
どこまでも眩しい空
息を深く吸って
戸惑い、笑い、泣く事も
間違いじゃないと知った
今、ここに「在る」事も
葉に残る一滴、指で弾いた
ただ訳もなく
雨粒を吸い込んだ
黄金色を纏う風に乗って
群れをはぐれた飛行機雲が
蒼と朱の狭間に消えた
込み上げてくる涙の意味を
あの日の自分に問いかけた
何もない青空は未来を描くように
限りなく透き通り
あの日から忘れていた
幼い頃の想いは
空色の忘れ物
雨上がり、太陽の下
吹き抜ける風にそっと
一つ、願いを込めて・・